2012冬期ドラマ感想

だいぶ時間が空いてしまったけれど、観ていたものがひととおり終わったので感想をば。
超個人的な意見諸々、ネタバレ多数でございます。ご了承ください(´・ω・`)


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★ラッキーセブン
→途中脱落したけど、最終話直前で戻ってまいりました。この作品はやっぱり旬のキャストの妙。洋ちゃんの使い方が絶妙だったなあ。そして誰も が気になっているであろう、瑛太の件…。あまりの不自然さに様々な憶測を呼んだわけだけれども、一体どれが本当だったんだろうw 最終話で やっと戻ってきてくれたけど、もっと松潤との絡みが観たかった。2人がぶつかり合いながら徐々に切磋琢磨していく様子を制作サイドも描きたかったとおもう。しかし何らか事情が絡むとやはり作品の細部はうまく機能しなくなるのだなあ…と考えさせられた。もしかしたら最初からこういうも のだったのかもしれないけど。でも出演者陣の芸達者ぶりとキャラ設定のうまさに支えられ、無難にゴール。月曜日の気軽なエンタテイメントとし てとても面白かった。


聖なる怪物たち
→最近のテレ朝に多い全8話で、前半(過去1年に何があったかパート)の第1章、後半(主人公が真相に迫るパート)の第2章とわかりやすい2部構成。前半の比較的丁寧な描写から一転、後半はどんどん真相が明らかになるテンポの良い展開ですごく面白かった…反面、真相にたどり着くま でのプロセスがあんな急展開にも関わらず回収できていない伏線が山積みのまま7話目あたりまできてしまったのでちょっと心配になってきた。結果、嫌な予感は的中〜♪(byヒゲとボイン
まさかの伏線未回収のオンパレードでちょちょっちょwwwwってなるという結果。ええええええそれはないでしょー!!と観ながら思わず叫んでしまいましたw とりあえず、主人公の彼女になった看護師(大政絢ちゃん)が兄?元彼?と思しき男(長谷川朝晴)にゆすられてたんだけど(多分主人公に色仕掛けで近付いたのもこのことに起因)、それが何故だったか一切分からない。大政絢ちゃんは何者だったのww 刑事の長谷川朝晴も結果的に主人公への単なる情報係としてしか作用せず(本当はもっと深い設定があったんだろうに)、まったく意味不明。病院の秘密に固執する患者・渡辺いっけいも結局単なる情報係。
挙句、主人公があれだけこだわっていた鈴木杏ちゃんの死の件についてはお咎めなしかいいい!!!!加藤あいとハセヒロは憑き物が落ちたかのように急に良い人になっちゃうし、中谷美紀の達筆ぶりは瀬戸内寂聴さんレベルだしもう何がなんだかwwwww
ていう感じで、申し訳ないけれどもよくわからないラストでした。もったいなかったなあ。構成、せめて第1部に3話、第2部に5話にすればまだ こぎれいにまとまったような気もする。
最終話の21時半あたりまでは普通に面白かったんだけどねえ…。「あなただけが怪物にならなかった」(by中谷美紀)て、おいそんなこと言ったらわたしの前回の星取表での‘怪物’に関する深読みが相当恥ずかしいものになっちゃうじゃないのwww ていうかあれだけコナンばりの推理達成しておいて「怪物にならなかった」わけないよww もうはずかしすぎるからやめてwwwww(自暴自棄)

と、とにかく。
あんな豪華で見ごたえのあるメロドラマはなかなかないだけに(良い意味で)、ちょっともったいなかった なあ。と思いました。しかし岡田くんは綺麗だったw


恋愛ニート
→回を追うごとに登場人物たちがどんどんと自己中心的になっていくので、もうわけがわかりませんでしたw
元々リアリティの不足というのはいろいろなレビューでけっこう言われていて、それでも金曜22時のTBSに擬似恋愛させて頂きたいという究極の思いで観ておりましたが、とりまとめ、「恋愛ニート」というタイトルがある意味かなり納得な物語展開。w
人の気持ちを考えず自分の意思優先の言動行動がおおすぎる。相手にわかってほしいならまず相手の話はちゃんと最後まで聞こうぜ…人にされていやなことはやめようぜ…って言いたくなるような動きを登場人物がみんな揃ってするので、結局まともなのは前半お騒がせキャラだった瑛太の弟くらい。あと爆笑田中。あとはほんとに有り得なかったw
彼氏との旅行の約束を破って、前に好きだった男と一晩一緒(しかも現彼氏の家で)にいるかふつう。。それで彼氏がとんぼ帰りしてきたら「どうしてあとから行くっていったのに信じてくれなかったの」ってあなたw だのに彼氏の元カノが出てきたら(ってもうこの展開自体が脚本家さんおーいって思わせる…)嫉妬するとか意味不明です。。別れ話も一方的で、なんていうか「せっかくうまくいってたのに ちょっとした気持ちのすれ違いで…!?」的展開がくどいために、肝心の‘どうして2人はお互い惹かれていったのか’がほとんどわからない。。それであのハッピーエンドラストを持ってこられても、えーやめたほうがいいんじゃないの!?ってしか思えなくて、すごく残念だったのですYO。
唯一の救いはりょう&爆笑田中ペアで、この2人がくっつくことだけを楽しみにして最後までみたかんじだった。のでその点はよかったとしましょう。ふむ。
そんな感じでかなり……感が残るラストでしたが、とりあえず蔵さん観たさで頑張れました。けどもったいなかったなあ。


13歳のハローワーク
→これがいちばんのダークホースでした。当たり当たり。もうとにかく、脚本家さんの発想と構成力が素晴らしすぎて毎回ラストで鳥肌立ってたくらいだよ。60分できちんと働くということの酸いも甘いも見せ、主人公のタイムスリップの去就?について展開し、かつ毎回のテーマ(職業)に関するストーリーもきちんと完結させる。それもドラマ的でありながら非常に現実的な一面をも兼ね備えた落とし方。職業案内(図鑑)というノベルでないジャンルの本をうまく物語に昇華させたのが本当にお見事でした。90年代にタイムスリップというもはや使い古された感すらある王道を最大限活かしながら、テレ朝のお好きな道徳的要素を取り入れつつ意欲的に取り組まれたという点で感服。ネット上ではゴールデン帯で放送して子どもに見せたいなんて意見もけっこうあったようだけれど、けどやっぱりこれは金曜ナイトドラマだからこその良さだったと思う。あの時間に大人が観るからなお良いのですよたぶん。というわけで、やっぱりナイトドラマって気付けば良作が多いなと改めて感じた作品でした。



以上、結局最後まで(ほぼ)完走したのはこの4つでした。あとはカーネーション
いろいろ文句を言ってはいるけれども、しかし限られた話数の中で作品を仕上げていくことに取り組んでいらっしゃるドラマ制作のみなさまには本当に頭が上がらない。すごい労力だろうなあ。
と思いつつ、やっぱりドラマはああだこうだ言って観ることこそ醍醐味なので、今後もレビューは続けたいとおもうw
春も面白そうなものが多いので、うちのHDDはまだまだフル回転しそうです。