2/12スキマスイッチTOUR2012「musium」@仙台サンプラザ

※言うまでもなく盛大にネタバレしてます。ご注意を!
※ついったーでメモ代わりにつぶやいていたことがそのままコピペされてたりします。あしからず(´・ω・`)





☆  ☆  ☆  ☆



いってきたよーーーー!!!!
もはやライフワークwとなりつつあるスキマライブ参戦。 しかしホールライブは大学のとき(今思えばあれが大学時代最後のライブだったなあ…しみじみ。)以来だったので、何気に久しぶり。
何様なお話だけども、今回のアルバム「musium」は、佳作という印象だった。そりゃスキマだし、いいアルバムなんだけど、何せわたしのなかでは前作「ナユタとフカシギ」が超良盤だったのだ。。世の中(?)ではmusium>ナユフカ らしいけど、わたしには内容、曲順、バランス、聴き易さどれをとってもほぼ名盤だったのがナユフカ。だからそれに比べたら今回は、ああ「THE スキマスイッチ」をつくってきたなあ、という印象のほうが強かった。それゆえ聴き込んでいたものの、どういうセトリになるのかが全く想像できず。今回は比較的ゆるっとした感じのライブになるのかなと勝手に想像して臨んだのでした。

が!
凄まじい勢いで裏切られた!!気持ちよく裏切ってくれたよスキマ!!さすが!と唸らされました。
結果的に、あんなに風びゅーびゅーで寒い日だったにもかかわらず、場内の熱気たるや真夏のフェス状態。わたしも歌い踊りくるって汗だっくだくだった・・・。奇跡のセトリと呼びたいくらい!


1曲目はアルバムどおり「時間の止め方」。うむ。この瞬間お客さんの身体のなかでスキマスイッチっていう時限だけが動き始めたなあと思った。「musium」の文字がプリントされた真っ白な垂れ幕でステージが封じ込められていて、その中で歌い演奏する2人が影だけで見える。途中勢い良く幕が落ちて、シンプルながらしっかりしたサポメンの音に支えられて歌うスキマスイッチが現れた。歌詞の世界観そのもので、ここでもう鳥肌立っていた。
スキマの音楽が好きな理由のひとつに、アルバム1枚単位で聴いたときの完成度の高さというのがある。1曲1曲のよさがあるのはもちろんのこと、その組み方(曲間ブランクの秒数なんかも含め)が毎回絶妙なのだ。特に1曲目〜3曲目あたりのまるで組曲のような自然な流れは本当に美しくて、その曲にまさに「このアルバムの1曲目」「2曲目」という意味をしっかりと付加してくれる。そんな曲順の妙。この「時間の止め方」もご多聞に漏れず‘イントロダクション’そのものだった。管弦も入ってるし、大橋くんの声がぴったり合ってるしで、ライブの壮大な奥行きを感じさせるかんじ。


そこからまさかのふれて未来を!ここで往年の名曲くる――(゛∀゛)―――!?
みんなよく知っている曲なので、ここで客席ひと歌い&ひとノリ。大橋くんはお客さんにマイクを向けたりして、場内「ゆーれーてーいたいよー♪」大合唱。こういう皆で温かく歌える曲があるのはスキマならではですな。
続くアイスクリームシンドローム→センチメンタルホームタウン、で、That’sスキマを存分に味わうこともできた。特にアイスクリーム〜は、ほんとにスルメ曲…。大サビ以降の転調あたりはスキマの技巧系楽曲の真骨頂だなあと思いながら聴き入ってた。一音一音がしゃれている。しかも歌詞も、これまた王道の「ヘタレの美学」系(とわたしは勝手に呼んでいるw)。
なおすばらし。


で、ここまでほんわかムードできたと思いきや、ちょこっとMCを挟んで往年の名曲オンパレード!!!
キミドリ色の世界→太陽→ボクノート→.きみがいいなら→螺旋
を、大橋くんいわく「アーバン(笑)」なテイストにリアレンジしてがんがん歌ってくれた!すごい感激!!!
わたしはアーバン(笑)ではなくアダルティ(笑)だと勝手に思っていたのだが、とにもかくにもセンスのよさに脱帽である…。
や、知ってるつもりだったんだよ!スキマはアーバンテイストアレンジがとっても上手なこと。デザイナーズマンションとか。君の話とかもそうだもんね今思えば。だけど、太陽とかボクノートみたいな元来ほわわんとした曲があんな風に大人っぽくムード満点な雰囲気に変わるなんて。なんてセンスがいいのだろう。この2人はこれだけ思いっきりアーバン(笑)にする技量を持っていながら、通常版ボクノートのような王道ポップスのメロディをシンプルにつくりだす器量をも携えているアーティストなんだなと痛感した。


ゆるーーいMCも毎度のことながら、だらっだらw 毎回同じ話しかしてないじゃん大橋くんww だがそれがいい( *`ω´)!
蔵王クリームチーズのくだりって通算何回話してるんだろうw そしてしんたくんのキレのある抜群のつっこみがいいよね。
結局何も得ないMC(失礼ww)を経て、お次はほんわりだけど細かいディティールが効いている楽曲5曲を次々と。

石コロDays→LとR →Andersen→ズラチナルーカとミドルテンポで攻めて、会場もさっきまでのアーバンの余韻を少しずつクールダウンながらやわらかく聴き入っているかんじ。歌詞をきちんと聴いていると、新たな発見があっておもしろかったなー。
てか今振り返っていて、中盤→終盤はずっとアップテンポでノリのいい曲が続いていてほとんど汗だくだった記憶があったんだけど、こんな感じの曲が4曲も続いてたんだね。びっくりした。けど忘れてたわけじゃなくて、ここのつなぎがあまりに自然だったんだろうなと解釈。Andersenよかったよー。ヘタレの美学きわまれり!


で、.次に歌ったさいごのひは、その楽曲の意味深さに発表当初から話題が集中していた1曲。
いろいろ思うところはあったけど、わたしは聴きながら真っ先にこの事件のことを思い出した。
その事件ではテーブルから消えた持ち主は2人だけれど、残された方が苦悩し、少しずつ気丈に、そしてクレバーかつ一生懸命に事実と向き合わんとしている過程を報道で観ていたので、余計この曲の一人称と重なった。
そう思うと無意識に涙がでてきて、こう、ぎゅっと胸が掴まれたような感覚でいっぱいになる。
それから、大切な人を失うということに関しては、昨年のあの日を思い出さない日本人はいないとおもう。ことここらへんでは犠牲になった命が多くあったわけで、大橋くんの声で紡がれる‘残された者’の思いに、会場一体が同調しているような感じだった。
「さいごのひ」は奇しくもちょうどあの日前後に発表された曲。誰か彼かの犠牲について、この曲が寄り添っている。だけど決して♪よーくかんがえよーお金は大事だよー、的なストレートさではなく、スキマスイッチは自分たちの言葉でわたしたちに語りかけてくれる。だからこそ多くの人が自分自身の周囲について置き換えられる曲になっているのだと思う。すごく深い時間だった。音楽ってすごい。


さて、そこからがまたすごかったんだ。なにがすごいって、ファンクでOARでこじゃれたスキマの真骨頂曲たちのオンパレードだったんだーーーー!!!!!裏スキマ(とわたしは勝手に呼んでいる)満載!!!!かっこいいいいいいいいしノれる!!とにかくかっこいー。アレンジの妙炸裂。今回のアルバムでもソングライアーとスモーキンレイニーブルーがお気に入りだったから、垂涎モノだったんだぜこの時間はww
ていうかセトリかいてておもったよ。何この豪華な曲たちは!君の話にキレイだもあるし。これでアーセンがあったら死んでもい(ry
いやー、贅沢な時間でした。どんだけ踊り狂ったんだ自分。

そして全力少年ではライブ終盤恒例の、観客コーラス&スパルタ大橋先生!!!!!
凄まじく萌えた ( ;´Д`)!!!今回もスパルタだったせんせい( ;´Д`)!!!!!!
ぜんぜんできてなあい!に惚れてまうやろだったwwww
やーだってあれはあなたしかできないでしょたくやさんwww ほんとあのスパルタっぷりがたまらん。そのおかげか(?)ぜんぜんできてなあい!状況でもみんな満足で曲いったもんねw そりゃみんな歌い踊るさ!全力で少年さwww


ラストに晴ときどき曇を歌って(このライブで一挙に好きになった。いい曲)、最後!なんと!時間の止め方 をもう1回歌った!しかもライブのシメ用に歌詞をすべて変えて。これで感激して泣いてしまったのはわたしだけではないと思う!
歌詞のひとつひとつに、音の一粒一粒に、2人のやさしさと一生懸命さがぎっしり詰まった感じがして、嬉しかったなあ。あっと言う間だった。最後にもう一押し、時間を止めて貰った!

アンコールもガラナで踊りくるったんだけど(笑顔とまらなかったw)、何より最後の惑星タイマーでまた胸を打たれました。スキマの歌う惑星タイマー聴いたのって久しぶり。musiumの雰囲気にとてもあっていて、しあわせだった。。


全体を通して、ブロックごとに曲のベクトルがきれいに統一されていて、気持ちがどんどん高ぶっていくのがよかった。アルバム自体に強いパンチがあるわけではないっていうのは前述したけど、それをこれまでの定番曲やアレンジできっちりとバランスをとっていて、結果最新の曲たちのよさが引き立って見えるという構図。すごいなー、ととにかく感心させられっ放しのセトリだった。
本人たちも言うように、演出もさりげないながら心憎かったんだよな(^ω^)


スキマのライブがたのしいのは、何よりスキマ自身が楽しいのが伝わってくるからなんだなー。大橋くんは全身全霊笑顔でとにかくたのしそうに歌ってて、しんたくんは内側に感情を滾らせながら演奏してる。それが観てる者をしあわせにしてくれる。

musium、っていうタイトルにふさわしいライブだった。ひとつの映画みたいな演劇みたいな、壮大な音楽会。心が穏やかになったり、元気になったり汗かいたり、涙したり、喜怒哀楽とスキマスイッチの情熱で満たされているひとつの箱のようだった。 もしくは額縁にはまりきらない作品ばっかりの博物館。
そして今回のライブで、スキマの音楽は上質な現代工芸品だなと思った。センスと経験と努力と挑戦に裏打ちされた技術そのもの。前衛芸術の奇抜さはないけど、それこそはっぴぃえんどらへんから流れ着いた邦楽のいい要素をぎゅっと詰め込んだような珠玉のポップス。で、ライブこそ至高!ああもうスキマスイッチ好きすぎる。


ちなみにMC中に大橋くんがまさかのブログ更新用写メを撮るという事態がありましたがw、後で大橋ぶろぐ確認してたら結構きちんと自分写ってましたwww 実はすげーうれしいwww

あとね、アンコール前に大橋くんがピック投げたんだけど、私たち付近でそれがひらひら舞ったんですよ。その行方がわからなくなって私と友人で必死に探してたら、大橋くんが「いい!そんな必死になって探すもんじゃないから!wwこっち向いてwww俺らより完全にピックwww」ってww
ごめんなさい大橋せんせいww けどあんなに近くにピックきたのはじめてだったんだよーーーー!!!!ちなみにそのピックは、2列うしろの人のコート(席の下においてた)の中にあったらしい。笑


いやはやはや(´・ω・`)
今回がすごくよかったので、4月の盛岡とかもう一回行っちゃおうかななどど計画しております。(´・ω・`)
やーよかった、ほんと、珠玉。この一言に尽きる!
スキマこそCDじゃなくライブで皆さんに聴いていただきたいと心の底から思いました。
ありがとうスキマスイッチ!!!




set list-----------------------------------------------

01.時間の止め方
02.ふれて未来を
03.アイスクリーム シンドローム
04.センチメンタル ホームタウン
05.キミドリ色の世界
06.太陽
07.ボクノート
08.きみがいいなら
09.螺旋
10.石コロDays
11.LとR
12.Andersen
13.ズラチナルーカ
14.さいごのひ
15.ソングライアー
16.君の話
17.スモーキンレイニーブルー
18.キレイだ
19.全力少年
20.晴ときどき曇
21.時間の止め方
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22.ガレポンク
23.ガラナ
24.惑星タイマー