2/25 女王蜂単独六ヶ所公演「孔雀婦人〜艶乗務員編〜」@仙台Rensa


※今回はあまりの狂乱に記憶が飛び飛びすぎて&正確なセトリが手に入らず時系列順に書けないので、レポとかでなくうだうだと感想を書き連ねただけになってます。あしからず(´・ω・`)






女王蜂の凄さは随所で既に言われ尽くしている(って、考えてみたらメジャーデビューしてまだ半年足らずなのか。なのにこの評価のされっぷりってすごいよなあ。全くの想像だけど、サザンが出てきた時、や椎名林檎超黎明期、ってこんな感じだったのだろうかとか思う)のでわたしがとやかく言うほどでもありませぬ。
が、過去読んでいてなるほどと唸った女王蜂に関する言及があって、調べたらまるまる出てきたので以下引用。

(略)まー、すごかった、今日も。「将来的には」とかじゃなくて、今この時点で、既に世界レベルだと思う。しかも、「海外と同じような、遜色ない音を出しているから」という理由ではなく、「絶対海外にはねえ、こんな音」という意味で。海外どころか、日本においても例がない、こんなロック・バンド。

RO69の兵庫さんの文章ですが、本当、そのとおり、というかんじ。観聴きしたことのない方は、とりあえずいちばん有名なこちらをご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=mqA4Twdw6H0
↑字幕つき版しかなかった…。元のやつ消されちゃったんだね。字幕あるとなんかあの浮世離れ感が半減な気がするんだけど、まあいいや。


で、わたしが女王蜂を聴いたのはメジャーデビューしてからだし、モテキの時流に乗じるように興味をそそられたクチだし、はっきり言ってにわかです。そのようなわたくしでさえも、初めて楽曲を知った日から明らかにこれはすごいやばいと思わず口走ってしまうこの衝撃。なんかもうよくわからんのだが、すごい、かっこいい、中毒性すさまじい。という。
自分が恒常的に聴く音楽の傾向からは一切外れているのになあ…って今書きながら思ったんだけれど、そもそもこの人たちの音楽がきちんとカテゴライズできない。ロックといえばロックなんだけど、ロックで無い気もする。
先の兵庫さんもこのように続けているです。

というか、「ロックか?」ってフシすらある。メロディそのものが、ロックやJ-POPのそれではない。なんというか、「土着」なのです。民謡とか、童謡とか、唱歌とか、そういう感じだ。土砂崩れのようなバンド・サウンドと圧倒的としか言いようのないボーカリゼイションは、まぎれもなくロックのそれだが、楽曲という意味では、ロックの形式を超えてしまっているバンドだと思う。

引用終わり。もう、本当、そのとおり(2かいめ)。ますますそのとおり。土着て言い得て妙すぎる。ロックの範疇に収まらないロックバンドってナニモノなんだw とりあえずとにかく、それほどとんでもないバンド。
そんな空前の噂のバンドがメジャー以降はじめてワンマンでツアーする(しかもその初日!)っていうものだから、もしかしてもしかしなくとも邦楽史に残りそうな1日に、にわかだろうとなんだろうと気にしないで行ったろう!と思ったのでした。
結局とやかくいっちゃった…w


さて、当日のドレスコード(があるんだよね。MEGちゃん以来だぜ)は【 やりすぎて 少し後悔 でもめげない 】。
このこれでもかと観客の心意気を試す催しに気にしすぎ芸人のわたしは焦った。とんでもなく焦ったwww
一緒にいった友人も混乱しまくっていたので、結果的に全くもって無難な格好で行ってしまったw けど、ばっちりきめきめで来ているお客さんの姿を見て、ああこの女王蜂の世界の規律をきちんと守ればもっともっとトリップできるんだろうなあ、と後から本気で思った。お客さん殆ど女子だし、なんかもう、女王蜂と言う宗教(単語の意味にとても忠実な方向で、宗教)のためにみんな集まってる感。だからこの人たちのライブは文字通りデスコで、舞踏会で、生き様だ…とおもう。

しかしながら、整理番号の若さゆえにかなりの目の前で拝んだ女王蜂は、とんでもなくとんでもなかった。
メンバーみんな貫禄がすごいんだけど、なんといっても、特にアヴちゃん。やっぱりアヴちゃん。この人を見た瞬間に鳥肌が立った。美しすぎる。圧巻のスタイルのよさ。そんじょそこらのお人形さんなんか比較にならないほど身体のラインが美しい。表情が美しい。セルフプロデュース(って言ってしまうと表現が陳腐すぎて寒い。っていうくらい、もうプロデュースとかの域じゃないんだけど。なんていうか、生き様そのもの。)が一点の隙も無く、アヴちゃんっていう生きものだった。とにかくオーラがもうこの世の人じゃない。これだけでとんでもないと思った。何を食べて何を見て何を聴いたらああいう風に形成されるのだろうという感じ。審美眼からルックスまでとにかく圧巻のオーラ。すごい。
メンバーの存在感も相まって、何よりその音楽の独自性が呼応して、もはや女王蜂は女王蜂という生きものなんだよなあ。。


で、演奏させたら歌わせたら、その気持ちが落ち着くところがないwwwwなんかもうすごすぎて、文末に草生やしちゃうレベルwww
そもそもの演奏ボリュームがすごいから、まず迫力がえらいこっちゃ。で、その音量でやらせても文句なしの演奏。ボーカルは、なんかもうねーー言葉に出来ない!やー、逃げとかじゃなく、言いようが無いんだwwほんと、土着なんです、土着。会場は、自分も含めとにかく我を忘れて踊り狂ってて、けど少しでも多く四人の教祖の姿を見ていたいという興奮の高ぶりもあって、思い返せばあれが世に言うトランス状態。わたしの周りなんて、ぎゅーぎゅーに押されるわ汗だっくだくだわ女子のいい香りが交じり合っちゃうわドレスコードでいらした盛り盛り髪の子達がぐっちゃぐちゃになるわ、それはもう阿鼻叫喚の図。にも関わらず、それすら興奮の種になっちゃう世界。
このときわたしは心の中で「すごいすごいすごいすごい」とばかり唱えていた。実際結構グロッキーだったんだけどww


割と序盤で例の「デスコ」があって、このとき既に会場の盛り上がりは一発目のクライマックスを迎えていたw
これねー演出がすごかったんだよな。前の曲が終わって、アヴちゃんがステージから消えて、徐々に演奏が落ちていって、会場が静まり返っていく。そこに少しずつ幕裏からヒールのコツ、コツという足音が響いてきて、お色直ししたアヴちゃん現れる。
会場が息を呑む一瞬の静まりの中で、
アヴちゃん「ディー!」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおかっこいいいいいいいいいい!!!!!!!なにこれかっこよすぎwwwwwwwwwwww
ディー!の瞬間、会場も「ぎょゃあわああああああああああああ@p△ow☆жmrded278e□+*‘?дni]djsiofhbru;oqnohuig(゚∀゚)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ってなってて(自分も)、そらそうなるわ。文句の付けようがない。


そんな独自の世界で歌い踊る暴れ馬(よい意味です。とてもよい意味ですぞ)のような彼女らですが、ゆったりしたバラードを歌わせても素晴らしかった。一転して、一気に情緒的で文学的な世界に引き込まれる。アヴちゃんの地声と裏声の音域の広さに圧倒されて、その見た目のきらびやかさと歌詞の内容のせつなさのマッチングに妙な納得を覚える。こんな表情、こんなパフォーマンスも出来るんだ、とまた一気に好きになった。



そうそう、書き忘れてたけどこの方々まだ10代なんですよね。うちの妹とそんなに歳変わらないんだ…驚愕…。この人たちのすごさの大きな要素として、「これで弱冠10代」というところがあるのは間違いない。末恐ろしい10代だぜ…。
親御さんはどのような環境にお子さんたちを置いていらしたのですかと本気で伺いたいです。とってつけでこんな風にはなれない。真似はできても。ほんと、とんでもないっていうのがぴったりなバンド。10代であれとか、邦楽の未来は明る過ぎる。


だけど、MCを始めたら若いバンドマンたちの素顔が見え隠れしていて、そのギャップがまた愛おしかった。もちろん、並大抵の10代には無い貫禄は堂々としてそこにある。でも、物販の話を一生懸命したり、自主制作でやってたころの奮闘の話、今に対するちょっとした戸惑いとか、そんなものを話すと普通の若者の感もありありとあった。次元の違う存在なようなことを散々書いたけどw、原点は観ている者と同じ、一生懸命な1人の若者、4人の若者なんだなあと。
女王蜂はどう考えても勢いだけでやれるバンドじゃないんだけど、勢いがないとできないバンドでもあると思う。そして多分本人達に言わせればわからないこととか実感できないところも多くあるんだろうけど、絶対的な自信があってこそのバンドである。MCの合間合間に見せる、全力で「女王蜂」に向き合う彼女らの姿勢をみてそう痛感させられたとです。

「今日は皆さんにもう、奉仕しかしないって決めました」
「メジャーデビューしたわけやけど、こうやってライブするのは自主制作でやってた頃となにも変わらんなと思って。衣装自分達で探したり、作ったり、そうやってくのは今も変わらないし」
「もう生活とかもぐちゃぐちゃなんやけど、でもバンドのためなら死んでもええと思てるし。死ぬ気で女王蜂やってる。命懸けでいっつもやってん」
「ほんと一生懸命考えて、このグッズ作ったのね。」

そういう発言のひとつひとつに、文字通り命懸けで音楽をやっている姿勢の滾りみたいなのがひしひしと感じられた。天賦の才はこれまで語ってきたとおりなんだけど、それ以上に今命掛けてやっている感じが本当に鬼気迫る。それが観ているものの心をゆさぶるのだと思った。


それにしてもこの人たちは、CDで聴くより映像やライブにおいて恐ろしく破壊力を持っている稀有な存在であるぞよ。
CDもいいんだけどもね、本当にCDで楽しめるのは、画的な認識を経た人だけだと思う。話の帰着点が結局起点と同じになってしまうのですが、女王蜂を女王蜂と認識してはじめて、その音楽のやばさが理解できるという。CDの規模には収まりきらないってどういうことなんだいw
なので、わたくし的今後もぜひとも生で観ていきたいバンドにストライクで入りました。絶対行きたいライブ。
あのトランス状態は中毒性ありです。女王蜂のライブがあれば世界に麻薬はいらないと本気で思うよw
そう思わせるのってすごいよなーーー。ほんと、とんでもない。末恐ろしい。凄まじいライブでした。
アラバキにまた来るのかしら(´・ω・`)ぜひとも観たいです!ああ素晴らしき10代。
「次は周りが気を遣うくらいのイヴニングドレスで来てもいいのよ」 ってアヴちゃん言ってたし、次こそきめきめで行くかな(`・ω・´) 脱気にしすぎ芸人!!

ああほんとうに素晴らしかったよ。