そういえば落語にいよいよ手を出したこと

何かひとつ書き忘れてることあるなあ、と このところ思っていて、さっき何気なしにHDDの整理をしていたら情熱大陸桂文枝師匠の回がたまたま出てきた。それでああそういえば夏に落語を初めて聴きに行ったというのがそれであったと思い出した、ので、簡単な覚え書き。

7月30日(月)、桂歌丸独演会@電力ホール にいってきました。
落語はいつか気軽な趣味として語れるくらいになりたいなあ、浅くでもいいから造詣を深めたいなあと思っていたのですが。せっかくなら大御所のものを一度は観ておきたいものだよねと友人と話していたら、その夜偶然に歌丸師匠の独演会の案内を見つけたとの連絡を友人から受けたので 速攻でチケット購入するに至ったのでした。
はじめての落語が歌丸師匠だなんて、なんて贅沢なのかしら。


と、いうわけで、歌丸師匠。
若手さんの前座(まんじゅうこわいやったの!実は噺できちんと聴いたのはこれが初めてで、それですら感激してしまった。若手の噺家さんも勢いがあってまたいいものですね。自分より年下だったことに結構な衝撃を受けたけどww)を経て、いよいよ出ていらしたよ歌丸師匠ー!!
さいころからテレビで観ていた歌丸さんの本物(失礼)を観たというだけで、わたしは結構もう満足していたww 
歌丸師匠登場時のわたしたちのキタ━━(゚∀゚)━━!!!感は会場イチだったとおもうww あの中ではわたしたち結構相当かなりヤングでぴちぴちぎゃるだったし…いちおう…w


そんなこんなですでに胸いっぱいの24歳若輩者を尻目に、ほんとーに自然で心地よいマクラから始まった噺2演目。

いやいや心の底から面白かったです。ほんとに。これをうまく表す副詞ってないなあと思うくらい高い次元で、感激してしまった。
すべてが名人芸。有無を言わせず素晴らしかった。基本的に古典なんだけど(たぶん)全然小難しいものじゃなくて、凄く親しみやすくて面白かったのです。

落語ってすごく敷居の高いもののように感じるけど、普通に面白いものは本当に面白いのね。それときちんと洒落の混んでいる知的な笑いなので、オチがついたときの爽快感がすごいのだった。笑いに爽快感が自ずとついてくる感じだから、なんていうか、現代の漫才やコントの面白さとはまた全く別の次元で面白いの。

特に最後に大オチのあるタイプの噺はとにかくそこまでのくだりが超絶に爽快で、あーこれが落語の醍醐味!!って心底感じた。本当痛快で、市井の知性のかけらがすこーん!と突き抜ける感じがもうなんともたまらん。最後のくだりを知ってる饅頭こわいですらそうなんだから、初見のネタの面白さといったらもう言葉になりませぬ。。
今回は人情噺ひとつ、大オチ系の噺ひとつのふたつだったんだけど(こういうの、正しくはなんて表現するんだろう。勉強しないと)、御当地ネタ時事ネタ史実解説挟んでくるあたりの語りもさすがでした。


あとね、やっぱりね、江戸言葉とか、古い時代独特のやたらめったら正当な言葉えらびとか、ああいうのがたまらなかった( ´;ω;`)!
それも歌丸さんが喋ればなんともそこはかとなく品のあること。間の取り方もあいまって、もううっとりしてしまう気持ちの良さだよ。面白かった。。

映画音楽映像カメラ美術、などときて、手を出してしまうともはやアウトドアなんてのにはいよいよ無縁すぎる生活になってしまうのではなかろうか(と勝手に思っている)的嗜みのひとつである落語。ここにきて遂に足を踏み入れてしまいましたが、いや、ほんと、観に行ってよかった!
なんでも生につきますな。落語は特に、ほんとにそう。
噺家さんによってもまたぜんぜん違うと聞くので、是非とも色々な方のものを聴きに行ってみたいなと思います。
志の輔、昇太、花緑文枝、円楽(順不同敬称略)らへん制覇したいなあ。みーはーなので。

一生おつきあいのできる趣味がまたひとつ増えました。ほんと、いってよかったー!
次は誰の何を、ききにいこうかなあ。