第36回日本アカデミー賞予想

去年に引き続き、今年もこの企画を勝手にやっちゃいます。

毎年同じことを書いている気がするのだけれど、1年間の主要映画や各俳優のダイジェストみたいなのをやってくれる日アカが好き。以前は「日テレの日本アカデミー賞」という印象がすごくて正直……と思っておりましたが、最近はそういう賞レースの結果云々関係なしに、1年の映画生活(と呼べるほど立派なものじゃないけど)の締めくくりをするために観ています。邦画の盛り上がりがすっかり根付いた今、純粋に楽しい。
というわけで、今年も超希望的観測交じりで予想してみました。


★優秀作品賞

あなたへ
北のカナリアたち
桐島、部活やめるってよ
のぼうの城
わが母の記

*予想→○北のカナリアたち △桐島
もうすっかり、テレビ局映画だらけになったのだね…。その中でも今回は、テレ朝が珍しく健闘している印象。
個人的には桐島一択、前哨戦の賞レース結果的にも圧倒的に桐島、ついでに日テレ的にも桐島が喜ばしいのかも知れない。けど、この顔ぶれの中の 優秀作品賞としては(これまでの傾向的に)そぐわないかな…という感じ。しかも桐島が本チャンの賞に先駆けてひとまず話題賞をとってしまった 今、なおのこと桐島に対しての言い訳は立ったように思う…。とらせてあげたいんだけど。
興行的にもインパクト的にも、何より高倉健吉永小百合という功労者的にあなたへかカナリアが一番‘好ましい’気がする。 とりあえず、高倉・吉永という国宝級二大重鎮を目の前にして、果たしてほかの3つは歯が立つのか。少なくとも、のぼうは無いだろうなと思います…w
今回の予想では主演女優賞を松たか子にしているので、その分吉永さんには作品賞、ということで決着(何のだw)を試みてみた。高倉さんは、あのとおり自分不器用…な方なのでw、いろいろお譲りになられるスタンスのような気もするし。
(でも他でぜんぶ辞退してるだけに、ここで高倉さんへの筋を通すというのもアリよね…。何の筋かわかんないけど…w)
それにしても今年の作品賞のノミネート状況は、脱・高倉&吉永という現在の邦画の課題そのものでもあるように思われます。若い役者に引導を渡すのか。賞自体の今後に対してのスタンスの問題にもなってくるね…と大風呂敷を広げたところで、やっぱり無難にカナリアにしておきます。けどやっぱり桐(ry




★優秀アニメーション作品賞

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q
おおかみこどもの雨と雪
ももへの手紙
friends もののけ島のナキ
ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット

*予想→エヴァ
エヴァQとおおかみこどもの実質一騎打ちかな。おおかみこどもがとっても全然おかしくない。けど、興行やら何やら社会現象としての結果を観た時、必然的にこっちかなと。無難な予想でごめんなさい(´・ω・`)




★優秀監督賞

犬童一心/樋口真嗣のぼうの城
阪本順治北のカナリアたち
原田眞人わが母の記
降旗康男(あなたへ)
吉田大八(桐島、部活やめるってよ

*予想→吉田大八
作品賞をとれなかった分(予想だけどw)、ここで是非受賞してほしい。絶対的に今回は吉田大八でしょう。どうみても。
原田さん坂本さんあたりもありかな…とは思いつつ。
しかしなんだかんだ、今年はもしかして日アカにも桐島旋風が吹き荒れたりしちゃったりするのか。スーパーダークホースがかき乱したりするんだろうか。それはそれで、面白いけども。うーん。そもそもこの賞レースに桐島的な映画が食い込んでくる こと自体ある意味奇跡的だったりするからなあ。。局の力云々を抜きにしても、実力でここまで勝ちあがってきた感じがとってもする。ので、そうだとしたら各賞総なめの可能性は十分あるよね。
ところで、何でここに西川美和のノミネートがないのだろうか。




★優秀脚本賞

青島 武(あなたへ)
内田けんじ(鍵泥棒のメソッド
喜安浩平/吉田大八(桐島、部活やめるってよ
那須真知子北のカナリアたち
原田眞人わが母の記

*予想→内田けんじ
ごめんなさい。これが今回いちばんの希望的観測です。観てない作品がいくつかあり(そもそもそれで予想するなよって話だが)、脚本 だけは観てない分にはなんとも評価できないのです。すみませぬ…。
だけどもだけど、プロットの完成度からしたら、ぜひとも内田けんじに(いよいよ)獲っていただきたい!単純にファン心理で!w
桐島も見事だったんだけど、あれは脚本そのものというよりは映像・演出とのあわせ技からの妙技だと思うので。
ああ、でも現実的には、獲るならここで桐島かな。
ところで、何でここに西川美和のノミネートがないのだろうかその2。



★優秀主演男優賞

阿部 寛(テルマエ・ロマエ
堺 雅人(鍵泥棒のメソッド
野村萬斎のぼうの城
森山未來苦役列車
役所広司聯合艦隊司令長官 山本五十六 −太平洋戦争70年目の真実−)
役所広司わが母の記

*予想→役所広司
もう、正直、ミスター日アカじゃなくてもいいでしょというのが本音ですが。。。
じゃあ他の人がとれるのかと言ったら、適役がいない。今年の主演は予想がしづらいです。ネガティブな意味で。
やっぱり、今年は全体的に、邦画界のスター後継者問題みたいなのを如実に表している気がするよ。



★優秀主演女優賞

樹木希林わが母の記
草刈民代終の信託
沢尻エリカヘルタースケルター
松 たか子(夢売るふたり
吉永小百合北のカナリアたち

*予想:松たか子夢売るふたり
→本来なら吉永小百合が固いんであろうなと…。それは重々承知した上で、それでもやっぱり、今回の松たか子は圧巻だったので。吉永さんには作品賞ということで…。ほんと、あの松たか子には、是非とも獲らせてあげたい。何様だけどw
ちなみに、個人的に、ヘルタースケルター沢尻エリカは結構好きだった。作品云々は置いておいて、よく頑張ったと思ったよ。何様だけどw
去年も書いてましたが、樹木希林の悪人のときの「杉村春子さんが…」のくだりのスピーチが大好きです。本当にうっとりする。ああいう含蓄のあるお言葉をまた聴きたいなあとは心底思うのだけれど、でも、もうそろそろ、若い世代の受賞が見たいかなという気持ち。




★優秀助演男優賞

大滝秀治(あなたへ)
香川照之鍵泥棒のメソッド
高良健吾苦役列車
佐藤浩市(あなたへ)
佐藤浩市のぼうの城
森山未來北のカナリアたち

*予想→大滝秀治(あなたへ)
固いかなと。去年の原田さんの例もありますし。。大功労者に報いるという意味で、これを受賞されてもまだ足りないくらいかと思います。しかし去年は、本当にたくさんの映画関係者の方がお亡くなりになられた年だった。若松監督なんて、まだお若かったのになあ。。




★優秀助演女優賞

寺島しのぶヘルタースケルター
広末涼子鍵泥棒のメソッド
満島ひかり北のカナリアたち
宮粼あおいわが母の記
余 貴美子(あなたへ)

*予想→満島ひかり か 宮粼あおい
どっちつかずでごめんなさいw もうこの2人のどちらかがそろそろとればいいのではと思う。判断つかないですが…。
寺島・余の2強は、役所さんや樹木さんと概ね同じ理由で、候補から外しました。余さん固いんだけどね。。
鍵泥棒の広末はすごく可愛くてよかったんだけど、やっぱり受賞するにはちょっと足りないかなあ。個人的に鍵泥棒は大好きでしたが。。




以上、素人目に判断付く賞だけですが予想してみました。当たってもあたらなくても、とにかく楽しみだなー。
桐島が台風の目になるのか、注目して観てみたい。

そうそう、新人賞の橋本愛ちゃんで眼の保養するのが、何気に一番の楽しみです。ふふー(*´д`*)